・骨折の分類を正しく理解しておく!
・骨折時の対応のポイントをおさえておく!
①骨折の種類と状態の分類
骨折の種類
完全骨折:骨が完全に折れている状態。骨が完全に分断されている。
不完全骨折:骨の一部が折れているが、完全には分断されていない状態。
骨折の状態
単純骨折(皮下骨折):皮膚を突き破らず、骨が体内で折れている状態。
複雑骨折(開放骨折):折れた骨が皮膚を突き破り、外部に露出している状態。
②骨折時の対応
- 骨折部位を動かさない:無理に動かすと損傷が悪化する可能性がある。
- 皮膚を突き破っている骨を戻さない:感染症やさらなる損傷を防ぐため、元の位置に戻そうとしない。
- 副子(添え木)を使用する:固定する際、副子の先端は手先や足先から出るようにすることで適切な固定を行う。
- 脊髄損傷の可能性がある場合は堅い板に乗せる:脊椎を安定させ、さらなる神経損傷を防ぐ。
③脱臼とは
脱臼とは、関節を構成する骨が本来の位置からずれてしまう状態のことを指す。関節の機能が損なわれ、強い痛みを伴うことが多い。骨折と異なり、骨自体は折れていないが、関節周辺の靭帯や筋肉にも損傷が及ぶことがある。
④熱傷とは
熱傷(=やけど)は、熱や化学物質、電流、放射線などによって皮膚や組織が損傷を受ける状態を指す。重症度は以下の3段階に分類される。
| 重症度 | 特徴 |
|---|---|
| Ⅰ度熱傷 | 表皮のみが損傷し、発赤や軽度の痛みが生じる。水疱は形成されない。 |
| Ⅱ度熱傷 | 表皮と真皮が損傷し、水疱が形成され、強い痛みを伴う。 |
| Ⅲ度熱傷 | 皮下組織まで損傷し、壊死に至る。痛みを感じないこともある。 |
⑤熱傷時の対応
- 冷却する:流水で15〜30分冷やし、熱の進行を防ぐ。
- 衣服を無理に脱がさない:皮膚にくっついている場合はそのままにする。
※化学薬品が染みた衣服の場合はすぐに脱がせ薬液を洗い流す - 水疱をつぶさない:感染を防ぐため、自然に破れるまで放置する。
- 広範囲の場合は医療機関へ:特にⅡ度以上の熱傷や広範囲のやけどは医療機関での治療が必要。
- 低温熱傷は見かけよりも症状が悪いことがあるので注意する
⑥凍傷の定義とその対応
凍傷とは、極端な低温環境に長時間さらされることで、皮膚や組織が凍結し損傷を受ける状態を指す。
凍傷時の対応
- 温める:温水(37〜40℃)に浸けるか、体温でゆっくり温める。
- こすらない:摩擦を加えると組織損傷が悪化する可能性がある。
- 再凍結を防ぐ:温めた後に再び冷えると、損傷がさらに深刻化する。
- 重度の場合は医療機関へ:水疱や組織の壊死が見られる場合はすぐに医療機関を受診する。


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