有害化学物質の分類とそれによる疾病

 

・有害化学物質の分類を覚える!
・代表的な化学物質とそれが引き起こす症状を覚える!
・代表的な職業性がんの種類とその原因物質を覚える!

 

①有害化学物質の分類
職業性疾病(通称:職業病)の要因になる有害化学物質を分類して以下にまとめます。

ややこしいうえに身近な話ではなくイメージしにくい人も多いとは思いますが、しっかり覚えましょう。

分類 形態 説明と具体例
固体 粉塵 微細な固体粒子で、空気中に浮遊しやすい。呼吸器系に影響を与えることがある。具体例: シリカ、アスベスト。
ヒューム 金属が高温で蒸発し、冷却されて微細な固体粒子になるもの。呼吸による健康リスクがある。具体例: 鉛ヒューム、亜鉛ヒューム。
液体 ミスト 液体が微細な粒子として空気中に浮遊する状態。吸入すると健康に悪影響を及ぼすことがある。具体例: 油ミスト、化学薬品のミスト。
気体 蒸気 液体が気化した状態で、通常は常温で見えない。吸入すると健康に影響を与えることがある。具体例: 水蒸気、有機溶剤の蒸気。
ガス 常温で気体の状態にある物質。毒性や刺激性がある場合が多い。具体例: 一酸化炭素、アンモニア。

②疾病を引き超す有害物質

<有機溶剤>
有機溶剤は一般的に揮発性が高く拡散しにくいため滞留しがちです。脂溶性なのが悪さをして体内で脂肪組織や脳などの神経系に取り込まれやすいです。

 

<金属>
鉛と水銀を抑えておきましょう。
:吸入すると中毒症状を発症します。骨に蓄積されます。
水銀:吸入すると手指の震えや不穏行動を引き起こします。

 

<刺激性ガス>
SO2:急性中毒で呼吸器系へのダメージ、慢性中毒では歯牙酸蝕症などが生じます。
アンモニア:水に溶けやすいので口、喉あたりの呼吸経路内の粘膜にダメージが及びます。

 

<窒息性ガス>
CO:火事現場などで人の命を奪うとして知られているガスです。その大きな要因が無臭、無色、無刺激性のため吸入しても気づかず、気づいたら・・・ということがあります。血中のヘモグロビンと結びつき、血液の酸素運搬障害が生じます。
H2S腐卵臭の気体であり、粘膜刺激症状から意識消失まで引き起こします。

 

③職業性がん
ガンの種類と、それぞれの発がん物質を覚えておきましょう。
がんの種類 発がん物質
白血病 ベンゼン
肺がん アスベスト、ヒ素、ラドン、クロム酸
皮膚がん 紫外線、アスベスト、コールタール
肝臓がん アフラトキシン、アルコール、アニソール、塩化ビニル
膀胱がん アニリン染料、芳香族アミン、ベンジジン

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