① 排煙の動き
排煙の動きは、煙突から排出された煙やガスがどのように上昇し、拡散するかを示します。この動きは以下の要因に影響されます:
- 浮力:排煙の温度が周囲の大気より高い場合、浮力が発生し、煙が上昇します。温度差が大きいほど、上昇力が強くなります。
- 運動量:煙突からの排出速度が速いほど、排煙は高く上昇します。これは排出時の初速が大気中での拡散に影響を与えるためです。
- 風の影響:風速や風向きが排煙の拡散方向や範囲を決定します。強風時には排煙が水平に流されることが多く、拡散範囲が広がります。
② 有効煙突高さ
有効煙突高さは、煙突の実際の高さに加え、排煙の運動量や浮力による上昇分を考慮した高さを指します。この概念は、大気中での汚染物質の拡散を評価する際に重要です。
- 計算式: $$He = H + Hm + Ht$$
- HH:煙突の実高さ
- HmHm:運動量による上昇高さ
- HtHt:浮力による上昇高さ
有効煙突高さが高いほど、排煙が地表に到達する前に広範囲に拡散し、大気汚染の影響を軽減できます。
③ ダウンウォッシュ
ダウンウォッシュは、煙突から排出された煙が風や建物の影響で地表付近に押し戻される現象を指します。具体的には以下のような状況で発生します:
- 風速が強い場合:風が煙突からの排煙を押し戻し、地表付近に滞留させる。
- 煙突の高さが不十分な場合:周囲の建物や地形の影響で、排煙が十分に拡散せず地表に戻る。
④ ダウンドラフト
ダウンドラフトは、煙突からの排気が下降気流により地表に戻る現象を指します。これは特定の気象条件や建物の配置によって引き起こされます。
- 発生条件:
- 煙突の排出速度が風速より小さい場合。
- 周囲の建物や地形が気流を乱す場合。
- 影響:
- 地表付近での汚染物質濃度が高くなる。
- 周辺環境や健康への悪影響が懸念される。


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